【世界禁煙デー】「将来の結婚相手はたばこを吸わない人」が7割

5月31日は「世界禁煙デー」。世界で禁煙を推し進める中、国立がんセンターが行ったアンケートの結果が非常に興味深い内容となっていました。
今回は、このアンケート結果をもとに、「喫煙」についての世間の考え方と、「喫煙」がもたらす恐ろしい健康被害について考えていきたいと思います。
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国立がんセンターの「喫煙」に対するアンケート結果
対象としたのは、20歳以上の成人2000人(うち、喫煙者1000人と非喫煙者1000人)で、2019年3月にインターネットでアンケートを集計。
調査項目は
- 配偶者のたばこについて
- 喫煙する子どものたばこについて
- 子どもが20歳以上になったときのたばこについて
- 将来の結婚相手のたばこについて
です。
このうち、「配偶者のたばこについて」と「将来の結婚相手のたばこについて」の項目についてまとめてみたいと思います。
配偶者のたばこについて
アンケートの結果、「配偶者のたばこ」については、
配偶者が「毎日吸っている」「時々吸う日がある」人のうち、たばこを「やめてほしい(金銭してほしい)」と思っている人は61%であった。
という結果に。(下図)

6割以上の方が、配偶者に「禁煙してほしい」と思っている実態が判明しました。
将来の結婚相手のたばこについて
そしてさらに、独身者へ行った「将来の結婚相手のたばこについて」のアンケート結果はこちら。
配偶者がいない人が、結婚する場合の相手について、「絶対、たばこを吸わない人が良い」「できれば、たばこを吸わない人が良い」と思う割合は70%で、たばこを結婚の条件にする人が多かった。
ということで、独身者の7割が「たばこを吸わない人」を結婚する相手に選ぶ、という結果になったのです。(下図)

ということで、結婚するための条件として「たばこを吸わない」という項目が重要視されるようになっているようです。
WHOのメッセージ
国立がんセンターのHPに載せられていた、WHOのメッセージはこちら。
- 2017年の1年間に、世界で800万人以上が、たばこが原因で亡くなっている
- 2010年の750万人から、たばこの犠牲者数が増加している
- 約半数が70歳を迎える前に、早世している(48%、390万人)
- 約700万人は、本人自身の喫煙によるもの
- 2017年の1年間に、およそ120万人が、受動喫煙が原因で亡くなっている
- 約半数の60万人が女性
衝撃的なのは、世界で800万人以上が「たばこが原因で」亡くなっているという点。さらに、受動喫煙によって120万人が亡くなっているというのですから、恐ろしいものです。
「禁煙」を真剣に考えたいデータとなっています。
たばこの健康被害
ここで改めて記すまでもないかもしれませんが、「たばこの健康被害」について考えてみましょう。
- たばこは寿命を縮める
- たばこの煙で周りの人たちに健康被害を与える
- 血管がボロボロになり、血液がドロドロになる
- 心筋梗塞、脳卒中、がんのリスクが高まる
などなど、他にも数えればきりがないくらい、体には悪いことばかりです。
ある研究では、20歳までに喫煙を始めた人の余命が、喫煙しない人と比べ男性は8年、女性で10年寿命が縮まるという結果が出たそうです。
例えば、20歳から喫煙をはじめ、
- 1日20本吸う
- 50年間喫煙し続ける
と仮定した場合、合計36万5千本のたばこを吸うことになります。10年寿命が縮まるとすれば、
- 1本あたりおよそ14分の寿命を縮める
- 1カートン(20本)あたりおよそ4時間40分の寿命を縮める
ということになるのです。(下のグラフを参照)
引用: http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2014/003619.php
たばこによって、寿命を縮め、様々な病気のリスクを負うことを考えれば、たばこを吸うという選択肢はなくなるはず。
愛する家族や周りの人のために、喫煙している方はぜひ「禁煙」に取組みましょう。
まとめ 禁煙をあきらめてはいけない
ということで、以上の記事をまとめます。
- 喫煙する配偶者には「禁煙してほしい」と思っている
- 将来の結婚相手は「たばこを吸わない」人を選びたいと思っている
- たばこの健康被害 1本吸うごとに寿命が14分縮まる
これだけ考えても、「喫煙する」という選択肢は、ほとんどなくなってきていると感じます。
自分自身の命を削るだけでなく、周りの家族や見知らぬ人にも健康被害を与えてしまいます。
現在喫煙している方は、禁煙をあきらめないようにしましょう。
禁煙外来などの医療機関を利用する方法もあります。