子供の早寝・早起きは健康を害する?  

人間にとって欠かせない、睡眠。睡眠時間を確保し、健康的な生活を送りたいですね。

 

今回は、そんな「睡眠」にまつわる興味深いニュースを取り上げ、話題としていきます。

中高生の「早寝早起きは健康を害する!?」という主題のこちらのニュースです。

yomidr.yomiuri.co.jp

昔からよく言われていませんでしたか?

  • 早寝早起きは三文の徳。健康のために欠かせない習慣だ!

しかし、この記事によると、

  • 中高生の始業時間は早すぎる。健康を害する恐れや、集中力の低下も招く

といった内容が紹介されているのです。一体どういうことなのでしょうか。順にみていきましょう。



中高生には8時間以上の睡眠が必要

記事の中では次のように、アメリカ小児科学会の見解が紹介されています。順番に見てみましょう。

① 学業と心身の健康を維持するためには毎日8.5~9.5時間の睡眠時間が必要で、睡眠不足を昼寝や週末の寝坊で穴埋めするのは無理である。

なるほど、これは理解できますね。子供の成長や疲労回復、健康のために睡眠は十分な時間が確保されなければなりません。

 

思春期は夜型化の年代 早寝は困難

続いて、次のような声明です。

② 思春期は人生で最も体内時計が夜型化する年代なので、(あくまで平均だが)23時前に寝て、朝8時前に目覚めるのは難しい。

確かに若いころは夜遅くまで起きていられます。

 

でも、単純に8時間以上の睡眠を確保しようとすると、以下のような壁にぶつかります。

  • 部活動や課外活動で、帰宅するのが遅くなる
  • 毎日の宿題や課題をしなければならないし、夜しか時間がない
  • 受験に向けて、必死に勉強しなければならない
  • 塾や予備校から帰ってきたら、夜10時過ぎはザラ

他にも、子供たちをめぐる忙しさは様々ありますが、トータルして

  • 8時間以上の睡眠時間を確保するために、早寝をするのはとても困難

であると言えます。

 

8時半登校は子供にとって早すぎる

さらに、

③ したがって睡眠時間を確保するためには現在の一般的な登校時間である朝8:30は早すぎるので、もっと登校時間を遅くするなど工夫が必要である。

と述べられています。

 

確かに、小学校中学校、高校は決まって「朝8時半」登校と決まっていますよね。

会社に勤める方も、9時には出社して、仕事開始という形をとる企業も多いともいます。

 

でも、無理やり子供たちの登校時間を大人と同じ時間にする必要もないのかもしれません。

先にも考えた通り、早寝をするのは現代の子供たちにとって難しい課題ですから、8時間以上の睡眠を確保するために、

  • 登校時間を遅くして、その分子供の睡眠時間を確保する

というアイディアは、とても理にかなっていると思います。



実際に登校時間を遅くした結果がこちら

そして、記事の中には実際に登校時間を遅くした場合の事例を紹介していました。

米国シアトルの高校生を対象として行われた最も新しい研究では、始業時刻を7時50分から8時45分へと55分遅らせました。その結果、睡眠時間が平均34分長くなり、学業成績は平均4.5%アップしたそうです。

シアトルの始業時刻は早いですね。でも、55分遅らせた結果、睡眠時間がアップ、学業成績もアップ。確かに、睡眠時間確保の効果が表れているようです。

 

そのほかの研究でも、始業時刻を遅らせ、子供を寝坊させることで授業中の眠気が減り、集中力が上がり、抑うつ感や倦怠(けんたい)感が改善し、課外活動へのモチベーションが高まることなどが報告されています。

これも納得です。睡眠時間が確保されますから、集中力が増し、子供たちの精神にも好影響を与えているということですね。

 

英国ではオックスフォード大主導で3万人の高校生が参加し、始業時間を1時間以上遅らせる検証試験を行っています。中間解析の結果、ある高校では、成績上位者の割合が34%から50%にアップしました。

なるほど。確実に睡眠時間の改善による効果が学習面で表れているようです。

これは、登校時間を遅らせることによるメリットはかなりのもののようです。

 

睡眠について知っておくべきこと

最後に、記事の中の印象的な部分を抜粋してみます。

早寝早起きを推奨するのは、加齢現象で早起きが得意になった中高年のお偉方です。自分が若い頃に早起きで苦労したことを忘れたのでしょうか。それとも、「自分の世代も頑張ったのだから、今の若者にもできるはずだし、そうすべきだ」という根性論からでしょうか。そうであるとすれば、実に非科学的です。

これは、考えさせられますね。

「早寝早起き」が健康に良いという、科学的根拠はどこにあるのか、聞いてみたいものです。

 

実際に、睡眠に関する基礎知識を載せている、以下の記事は参考になります。

www.lifehacker.jp
これを読むことでも、「早寝早起き」がいかに、間違った経験則から語られる「非科学的な発想」であるか、気づかされるでしょう。

 

まとめ

 

以上の記事を簡単に振り返りましょう。

  • 早寝・早起き 現代の子供たちには限界あり 登校時間を遅らせるべき
  • 登校時間を遅らせると、集中力アップ、成績アップなどのメリットが実証済み
  • 「早寝早起きが健康に良い」は、科学的に根拠のない迷信

一度、常識を疑ってみると、思いもしない見方ができるようになるものです。

 

それが、今回の「早寝・早起き」にまつわる記事の内容でした。

睡眠時間を確保しつつ、学習能力を最大限高めるためには、「登校時間を遅らせる」ということが、どうやら得策のようです。

 

学校現場でも、ぜひ検討してもらいたいテーマでしたね。

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