東大生はすでにやっていた 成績が良くなるノートの取り方

学生の方であれば、成績アップを目指したい、受験に向けて効率よく勉強したいと思う方も多いと思います。また社会人でも、資格取得のためや必要なスキルを向上させるために、勉強に時間を費やす方も多いと思います。
今回は、与えられた時間を最大限活用し、勉強の成果を効率よく出したい方に向けて、あまりよく知られていない「ノート術」について考察していきたいと思います。
参考にした記事がこちらです。
東大生のノートの取り方を取材した、西岡さんがまとめた記事です。調べてみると、東大生のノートの取り方は、一般的なノートの取り方とずいぶん違っていたようです。
今回はこの記事の内容に触れつつ、科学的に正しいとされる「ノート術」をご紹介します。これを知れば、次回からのノートの取り方が劇的に変わるかもしれません。
Contents
こんなノートの取り方はNGです
こんなノートの取り方をしていませんか?
- 授業や講義で黒板に書かれる文字や図を一生懸命写す
- 写すことに集中して、肝心の内容が頭に入らない
- 後で写したノートを見ようと思っても、結局見ないまま
結構、こんな感じのノートの取り方をしている人は多いはずです。
でも、客観的に見てこのノートの取り方は効率の良い勉強であると言えるでしょうか。
ノートを「写す」という行為は、実際のところ「作業」でしかないので、効率的な学習とは言えませんね。
これでは時間がもったいないですし、何よりも疲れます。
では、東大生が自然と実践する正しい「ノート術」とは、いったいどんな方法なのでしょうか。
東大生が実践するノート術 キーワードは「再現性」
偏差値35から東大に合格したという西岡さんは、記事の中でこのように述べています。
僕は今、東大の仲間たちとともに、東大生100人以上にアンケートをとってどのようなノートを作っているのかを調査したり、東大生のノートやメモを集めてその知識収集の方法を調べたりしているのですが、その中で1つ見えてきたのが「再現性」というキーワードでした。アンケートの中で一番出現率が高く、東大生がノートをとる目的として一番多く挙げていたのが「再現性」だったのです。
重要なキーワードは「再現性」です。いったいどういう意味なのでしょうか。
次のように述べています。
「授業や読書などで得た情報を、後から自分で『再現』できるようにするため」
つまり、ノートを見返さなくても、後から他の人に説明できるようにするために、ノートをとっているということなのです。
東大生のノート術は科学的にも正しい方法だった
キーワードが見えてきました。「再現性」です。
実は、効果的な学習法と照らし合わせてみても、東大生が知らずと実践していたノート術は効果がかなり高い学習法だったのです。
今回は、そんな効率的な学習法とともに、それらを活用したノートの取り方を提案してみたいと思います。
学習効率を高める方法① 「思い出す」
人の記憶は、忘れたことを「思い出す」際に定着すると言われています。
ですから、学習にもこの「思い出す」ことを実際に用いてノート術を活用することができます。例えば、
- 参考書や本などを一回閉じて、どんな内容を勉強したか思い出してみる
- 思い出した内容を、ノートに記してみる
- どうしても思い出せなかったところを、再度本などを開いて見直してみる
といった具合に、ノートをとることができます。
学習効率を高める方法② 「誰かに教える」
そして、東大生は「誰かに教える」ところまで理解を深めるために、ノートを活用しているという点にも注目できるでしょう。
「誰かに教える」つもりで勉強することによって、このような思考に切り替わります。
- この考え方をわかりやすく教えるためにはどうすればよいだろうか
- この点がつまずきやすいポイントだから、教える際には注意しよう
そして、説明する際には
- 10歳の子供でも分かるような、簡単な説明を心掛ける
- 難しい考え方は、わかりやすい「例え」を用いて説明する
という点にも注意するとよいでしょう。
実際には、誰かに教える必要はありません。ノートをとる際には、自分に向けて授業や講義をするつもりになって、学習した内容を説明してみてください。
学習効率を高める方法③ 「ひとりごと」
勉強する際には、「ひとりごと」が効果的であることがわかっています。自分の思考を言葉にすることで理解が促進するという「自己参照効果」と呼ばれる働きが起きるからです。
では、ノートをとる際に、この「ひとりごと」を次のように活用できます。
- 実況型(ノートをとりながら、今どんなことを勉強しているか言葉にする)
- 質問型(なぜこの知識が重要なのか、自分に問いかけてみる)
- 要約型(今日勉強したことは、つまりこういうことだ)
このようにして、今勉強していることに「ひとりごと」を加えることで、脳内で知識を整理することができます。言葉にするだけでも、結構違いますよ。
ノートで成績をアップさせるコツ
東大生のノート術が理にかなっている理由は他にもあります。
勉強のタイプには以下の3つのものがあり、
- インプット(知識を取り入れること)
- アウトプット(得た知識を問題解決に用いる)
- フィードバック(テストなどの結果からインプットとアウトプットを再検討)
どちらかというと、ノートをとる目的は「後で見直す」ことだったり、「学習内容の整理」のために用いるという考え方が一般的です。これは「インプット」に相当します。
しかし、東大生の行うノート術は「アウトプット」を積極的に取り入れているという点が、普通のノートの取り方と異なる点なのです。
賢いノート術は「アウトプット」を行うために活用する。こういった点が学べました。
まとめ
では、これまでの記事を簡単にまとめてみましょう。
- 黒板を写すだけのノートではダメ。ノートは「再現」してこそ学習に効果あり
- 学習内容を「思い出す」ためにノートをとろう
- 学習内容を「再現」する 自分自身に解説しながらノートをとろう
- 他のだれかに説明できるように学習内容を深めよう
いかがでしたでしょうか。成績を上げるためのコツは確かにありそうで、そのヒントは「再現性」にあると言えます。
勉強する際にも、自分の脳を使う工夫ができるでしょう。東大生のノートの取り方を参考にしてみるのはいかがでしょうか。
なお、今回の記事の内容は以下の書籍を参考にしました。科学的に正しいとされる勉強法が、わかりやすくまとめられています。こちらも参考にしてみてください。
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