勉強のモチベーションが上がらない原因は教材にあり?
2019年5月24日 2019年5月25日

勉強していて、モチベーションが上がらない、あるいは学習成果が上がらないといった悩みを持つ方は多いかもしれません。
今回は学習の難易度に関する研究結果を踏まえ、「どのくらいの難易度の教材を使えばよいか」について考えてみたいと思います。普段使っている学習教材が、適切なレベルかどうか一度考えてみるきっかけになるかもしれません。
「何とかできそう」な教材がベスト
コロンビア大学の研究で、22人の学生に英単語をスペイン語に変換するテストを実施。
グループは
- 本人にとってやさしいレベル
- 何とかできそうなレベル
- 難しいレベル
のそれぞれに分けたそうです。すると、
- 最も集中力が持続し、モチベーションが上がったのは「何とかできそうなレベル」
- 難しいレベルだと、徐々に集中力が下がる
- やさしいレベルだと、集中力ががくっと下がる
という結果が。つまり、勉強を続けるうえで、教材は「自分ならなんとかできそうなレベル」のものを選べ!ということのようです。
難しすぎても、簡単すぎてもモチベーションは続かないようですから、教材の選び方は重要なポイントと言えます。
やる気が出ないのは、教材の難易度が問題かも
勉強していて、やる気が出ない原因は「教材の難易度」かも。
- 書かれている内容、問題は、自分にとって適切かどうか見極める
- レベルがあっていないと感じたら、教材の難易度を調整
こういった工夫も必要かもしれません。
問題を解いてみて、難しすぎたり、あるいは簡単すぎだと感じていたら、モチベーションは下がってしまう原因にもなります。
どれくらいの「間違い率」で学習効果が高まるのか
でも、適切な難易度ってどれくらいなのでしょうかね? これを、
「どれくらいの間違い率で人は学習効果が高まるのか」
という点を研究した論文があります。その研究によると、
- 学習の間違い率がおよそ15%
で、学習効果が高まるという結果になったそうです。
言い換えると、
- 正解率が85%程度
で、学習効果が高まるということです。
つまり、10個あるうち、8個程度は正解できる学習教材がベストだ、ということでしょうか。
参考文献 URL
Studying in the region of proximal learning reduces mind wandering